銀河丼のブログ

Mastodonを使って、SNSをつくる実験をしています。

難しい話題へのスタンスについて悩んだ話

銀河丼をたてるとき、個人の活動をテーマに掲げるからには、いろんな考え方、いろんな尖った人を受け入れられる場でありたいなぁと思いました。

尖っているから個人で活動してる人もいるだろうなぁ、ちょっと変な人もいるだろうなぁ、そしてそんな人が来てくれたら嬉しいなぁと思ってました。

いろんな方向に尖った人が共存するには距離感が大事かなと思ったので、「適度な距離感」という言葉をインスタンス説明に書きました。

尖った個性がぶつかってTLが荒れると管理が大変なので(←正直な話)、「他のユーザーへの歓迎と尊敬の気持ちを忘れず、みんなが居心地よいタイムラインを目指しましょう」と書きました。

それが去年の5月頃ですが、ありがたいことにこういったことをみなさん汲み取ってくださり、この銀河はフォースのバランスを保てています。

 

さて最近、マストドンでも政治的な話を目にするようになり、私自身も気づいたらそんな話題に近接していたということもありました。

それは難しくセンシティブな話題でもあるので、あらためて銀河丼のテーマや、管理者としてどんなスタンスを持つべきかなぁと考えました。ちょっと悩みました。

 

冒頭に書いたことを要約すると、(あくまでもこっちの勝手な考えですが)銀河丼は人をカテゴライズすることなく、あくまでも個人という最小限の単位を保ち、互いの違いを尊重する場でありたい、みたいなことになるかなと思います。多様性とか言うとかっこいいかも。

そしてそのためには、銀河丼(とその管理者)は色を持たず、無色透明の緩衝材とか気体のようでいたいなぁと思いました。

何かを否定することも肩入れすることもなく、ただ漂っているようなイメージ(けんちき卿はそれを地で行くタイプですが)。場合によっては八方美人とか、考えがないように取られる場合もあるかもしれないけど、それで平穏ならぜんぜんいいと思います。

 

5月の時点で、政治など意見が割れそうなコアな話題はNGにすべきかなぁと思いましたが、結局そうしませんでした。

理由は、まず銀河丼のテーマとかけ離れているので、そんな話題が出ることは少ないだろうというのがひとつです。

もうひとつは、ある部分で真逆の考えを持っている人同士でも、銀河丼(やマストドン)では共通の話題、通じる部分でキャッキャウフフすることができたら、すごく素敵だなぁと思ったからです。

(他のSNSで、政治的な考えの違いが決定的な断絶になっている場面をよく目にしましたが、自分や相手をAとかBとかカテゴライズせずに、一個人として話すことは無理なのだろうかという疑問もあったり。このへんも銀河丼のテーマの何割かに反映されていたりする。)

マストドンも時間が経つにつれ、ライトなムードから、もっとディープな話題が増えていくかもしれません。そのとき、いろんな先輩SNSとはまた違った趣きで議論される場になったらめっちゃ面白いのになぁと思います。他のSNSで見たことから教訓を得てる人も多いし、分散っていう特徴がなにか作用するかも、という好奇心もあります。

 

最近、自分から難しい(かつ中毒性のある)話に突っ込んでいきそうになってるのをいさめるためにも、ちゃんと説明するためにも、ちょっとブログに書いてみました。(刺激を抑えるために、かなり回りくどく抽象的な文章になっている)

銀河に右も左も上も下も前も後も斜めもないのだ、そして常に相対的で宙に浮いているのだ(そしてそれはたぶん分散SNSにおいても)と、上手いことだけは言っておきたかったです。(真ん中には何があるのだろう?)